夏といえば花火ですが、花火大会に行けない場合や、自宅でゆっくり楽しみたい場合は、マンションのベランダで花火をするという選択肢もあります。
しかし、ベランダで花火をするには、法律や条例、マンションの規約などに注意しなければなりません。
また、近隣住民への配慮や安全対策も欠かせません。
この記事では、マンションのベランダで花火を楽しむために知っておきたい5つのポイントを解説します。
ベランダで花火をする前に確認すべきこと
ベランダで花火をする前に、以下のことを確認しておきましょう。
- 法律や条例
消防法では、避難経路となるベランダに物を置くことは原則禁止されています。
また、地域によっては、花火の打ち上げや所持に制限がある場合があります。
事前に市町村の消防署や役所に問い合わせておくことが必要です。 - マンションの規約
マンションやアパートの場合、管理組合や大家さんが定めた規約に従わなければなりません。
多くの場合、ベランダでの火の使用は禁止されています。
契約書や入居時の写真などで確認しておきましょう。
規約に違反した場合は、クレームや契約解除などのトラブルになる可能性があります。 - 周囲の状況
ベランダの大きさや位置、周囲の建物や樹木との距離、風向きや風速などを確認しておきましょう。
ベランダが狭かったり、高層ビルが建っていたりすると、花火が見えにくかったり、火の粉が飛び散ったりする危険性があります。
また、近隣住民への迷惑にもなりかねません。
ベランダで花火を楽しむために必要な準備

ベランダで花火を楽しむためには、以下のような準備が必要です。
- 花火台やバケツ
花火台は、花火を安定させて打ち上げるための道具です。
市販のものや自作のものを使うことができます。
バケツは、水を入れて花火の消火や冷却に使います。
また、万が一の火災に備えて消火器や水も用意しておきましょう。 - ライターやマッチ
花火をつけるために必要です。
安全マッチや電子ライターなどを使うと良いでしょう。
また、使い終わったマッチやライターは熱くなっている可能性があるので、水に浸したり砂に埋めたりして冷却してから捨てましょう。 - 騒音対策
花火は大きな音がするので、周囲の迷惑にならないように注意しましょう。
特に夜間に花火をする場合は、音量の小さい花火を選んだり、時間帯や回数を制限したりすることが必要です。
また、近隣住民に事前に挨拶をしておくと良いでしょう。 - 光害対策
花火は明るい光を放つので、周囲の環境に影響を与える可能性があります。
特に夜間に花火をする場合は、光害の問題も考慮する必要があります。
光害を防止するために、花火をする際には、周囲の明かりを消すか、カーテンを閉めるなどの工夫が必要です。
ベランダで花火を楽しむ際の注意点
ベランダで花火を楽しむ際には、以下のような注意点があります。
- 火気厳禁の場所での花火の使用
ベランダが火気厳禁の場所である場合は、花火の使用は法律違反になります。
例えば、隣の部屋と隔てているパーテーションが蹴破り戸になっている場合や、避難ハシゴがしまわれているハッチの上に物を置く場合などです。
火気厳禁の場所であるかどうかは、管理組合や大家さんに確認しておきましょう。 - 安全な距離を確保すること
花火をする際には、自分や他人への危険を防ぐために、安全な距離を確保することが大切です。
特にベランダでは、スペースが限られているので、花火台やバケツと人との間に十分なスペースを空けましょう。
また、花火台やバケツは手すりから離して置くことも忘れずに行いましょう。 - 周囲に迷惑をかけないように注意すること
ベランダで花火をする場合は、周囲に迷惑をかけないように注意が必要です。
例えば、火の粉が周囲に飛び散ったり、煙や臭いが流れ込んだりする可能性があります。
また、騒音や光害も問題となります。
これらのことを防ぐためには、以下のような対策が必要です。- 火の粉:花火台やバケツで花火を安定させて打ち上げることや、水や消火器で消火すること
- 煙や臭い:風向きや風速を確認してから花火をすることや、窓やドアを閉めること
- 騒音:音量の小さい花火を選ぶことや、時間帯や回数を制限すること⁵[5]
- 光害:周囲の明かりを消すかカーテンを閉めること
- 花火の種類と選び方
ベランダで花火をする場合は、花火の種類と選び方にも注意が必要です。
大きく分けて、打ち上げ花火と手持ち花火がありますが、ベランダでは手持ち花火がおすすめです。
打ち上げ花火は、高さや距離が必要で、ベランダでは危険です。
手持ち花火は、種類や色や形が豊富で、小さくて扱いやすいです。
しかし、手持ち花火でも、火の粉が飛び散るものや、煙が多いものは避けましょう。
また、子供が使う場合は、大人が付き添って注意してあげましょう。 - ベランダの飾り付けと雰囲気作り
ベランダで花火をする場合は、ベランダの飾り付けと雰囲気作りも楽しむことができます。
例えば、提灯やランタンなどを飾って、夏祭りの雰囲気を出したり、クッションやマットなどを敷いて、リラックスした空間を作ったりすることができます。
また、音楽や飲み物やお菓子なども用意して、花火以外にも楽しむことができます。
ベランダで花火をした後の片付けと掃除
ベランダで花火をした後は、片付けと掃除を忘れずに行いましょう。
- 花火の残骸の処理
花火をした後は、残った花火の棒や紙などを回収してください。
これらは燃えるゴミとして捨てることができますが、まだ熱くなっている可能性があるので、水に浸したり砂に埋めたりして冷却してから捨てましょう。
また、バケツに入れた水も捨てる前に冷ましておきましょう。 - ベランダの掃除
花火をした後は、ベランダに残った火の粉や煤などを掃除してください。
これらは布巾やスポンジなどで拭き取ることができますが、しつこい汚れは中性洗剤などを使って落としましょう。
また、窓やドアなども汚れている場合は清掃しておきましょう。
ベランダで花火を楽しむためのコツ
最後に、ベランダで花火を楽しむためのコツを紹介します。
- 事前に計画を立てること
ベランダで花火をする場合は、事前に計画を立てることが大切です。
例えば、何時から何分間くらい花火をするか、何人くらいで参加するか、どんな種類や量の花火を用意するかなどを決めておきましょう。
また、必要な準備や確認事項もリストアップしておきましょう。 - 写真や動画で記録すること
ベランダで花火をする場合は、写真や動画で記録することもおすすめです。
花火の美しい光や表情を残すことができます。
しかし、写真や動画を撮る際には、周囲の人のプライバシーに配慮することも忘れずに行いましょう。 - 楽しく安全に花火をすること
ベランダで花火をする場合は、楽しく安全に花火をすることが最も重要です。
花火は素晴らしい夏の思い出になりますが、危険なものでもあります。
法律や条例、マンションの規約、近隣住民への配慮、安全対策などをしっかりと守って、楽しく安全に花火をしましょう。
まとめ
以上、マンションのベランダで花火を楽しむために知っておきたい5つのポイントを紹介しました。
ベランダで花火をする場合は、事前に確認や準備をしておくことが大切です。
また、注意点やコツを押さえておくことも必要です。
ベランダで花火をすることで、自宅でも夏の風物詩を楽しむことができます。
ぜひ、この記事を参考にしてみてください。